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心が壊れる時

アクエリアス(水瓶座)の時代に入り、早10年近くが経とうとしている。

「アクエリアスの時代は見えないものや、形のないものが尊重される。」

オーラソーマの認知度も低く、先が見えなかった頃、私はこの言葉に期待した。その言葉の通り、あっと言う間に、駅ビルにクイックマッサージ店が立ち並び、今ではサラリーマンのオジサマでさえパワーストーンを身につけるようになった。

まさに、心の時代の幕開けである。

しかし、心は、ふにゃふにゃと形を変える。昨日まで元気にしていた人が急に壊れる瞬間がある。妻子もある男性が、心療内科で足踏みし、硬直している光景を目にしたこともある。支える妻と子供の表情が心に刺さった。きっと、つい最近まで元気に大黒柱として働いていたのだろう。

人は大きな出来事があった時だけつまずくわけではない。何の変哲もない言葉や出来事が、知らない間に心にヒビをつくる。そして、ありふれた出来事をきっかけに、心は音を立て壊れていく。

心が壊れる恐怖とは、登っていた階段が急に消えてなくなったように感じたり、この世の中で自分は全くの一人だと思い知る時に似ているかもしれない。こんな時、「人間、生まれる時も死ぬ時も一人」なんてフレーズは言わない方がましかもしれない。一人である事が恐ろしく不安で、死ぬほどの孤独なのかもしれない。

同じく「呼吸することは生命の根幹です。まず呼吸を深くしてください」なんて言葉も、机上の論理の最たるもので、紙くずと同等の代物かもしれない。当事者にしたら、出血多量で死にそうなのに、「香りは心に良いですよ」っと言われているようなものだろう。

でも、心は結構大きかったり、丈夫だったりもする。ふとした一言や、簡単な行動で、無事に生還することができる優れものである。

心が元気でいる方法・・・もっと大事なものを、私は知る必要があるのだと思う。

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